プリンプリン物語

ワンワンパッコロ!でプリンプリン物語が放送されました。

 『プリンプリン物語』(プリンプリンものがたり)は、1979年4月2日から1982年3月19日までNHK総合テレビで放送された人形劇。主人公の少女プリンプリンが、まだ見ぬ故郷を探し求めて仲間たちと旅をする、ミュージカル仕立ての物語です。全部で656回もあったんです!すごいですね。

「いないいないばあっ!」ワンワンわんだーらんど」おとうさんといっしょ」を見ていて最後の出演者紹介のエンディング。この人よく見るな~と思ったことありませんか?

主要登場人物

 プリンセス プリンプリン・・・・生後まもなくモンキーと一緒に箱舟に流され、アル国アルトコ県アルトコ市の漁師に拾われ育てられる。年齢は15歳。箱船にはいっていた王冠(オサラムームー編よりティアラに変更)の存在から、どこかの国のプリンセスであると推定される(物語中では、彼女がプリンセスであることは疑いのない確定事項として扱われている)。自分の両親と祖国を探すため、モンキー、ボンボン、オサゲ、カセイジンとともに旅に出る。声は「みなしごハッチ」「ラスカル」の歌でおなじみ石川ひとみさん
 
 モンキー・・・プリンプリンと一緒に海で発見された。超能力をもつで、サイコロの目を操作したり、虚空からレントゲンを出したりもできる。またヘリコプター飛行船オートバイも操縦することができる。本来猿が極度に苦手なランカーを追い払ってくれる、プリンプリンの守護神。人間言葉が理解でき、簡単な言葉なら発する事も可能。プリンプリンによると、かなりの年齢であり人間でいうとおじいさんに相当する年代らしい。初期のエピソードで、ワット博士から「世にもめずらしいオサラムームー猿か、タンガラトントン猿」と鑑定されたが、そのどちらの国にも猿がおらず、素性は不明のままである。

 ボンボン・・・アルトコ市出身。自称プリンプリンのボーイフレンド。年齢は15歳。けんかっ早いが真っ直ぐな性格で、プリンプリンの用心棒的存在。オサゲ、カセイジンともにプリンプリンの祖国探しの旅に同行。プリンプリンに告白しようと試みたこともあるが、そのたびに邪魔が入ったりあっさりとかわされたりする。持ち歌の一節にもあるよう、少々ナルシストの気がある。結構ヤキモチ焼きなところがあり、ゲストキャラがプリンプリンに言い寄るそぶりを見せると過剰に反応していた。ギター弾き語りが得意で、プリンプリンに頼まれて歌うこともしばしばあった。声はキン肉マン、シティハンターでおなじみ神谷明さん

 オサゲ・・・アルトコ市出身の赤毛のおさげをもつ少年で、背は低いが足が速いのが自慢。後ろ姿からは女の子に間違われることもあり、それでピンチから脱したことも。「はらへった」が口癖の食いしん坊。踊りが得意らしく、オサラムームーで神にささげる踊りをピコピコから教わったり、ガランカーダの踊りにチャレンジしたりする。

カセイジン・・・声は堀絢子さん。名前はカセイジンですが宇宙人ではなく、アルトコ市出身の予知能力を持つ少年。予感がするときには耳がくるくると回り、強いと興奮して逆立ち状態になる。言葉遣いが非常に丁寧。体力や運動神経には自信がないが、自分の予知能力や学力に自信を持っているようだ。その大人びた雰囲気とソフトな語り口のせいか、バルンバ帝国のインコと仲良くなる。時折、物語を外から俯瞰するコメントを発することがあり、視聴者の子供たちに対する原作者のメッセージを代弁する役でもあった。「ルルルルル、何かが起こりますよ」などといった彼独特の口調が当時子供の間で人気を博した。
シャーレッケ・マイホーム・・・世界的な名探偵でワット博士の夫。イギリス人だが、なぜか関西弁。ランカーとはチェスの世界大会のライバル。知能指数は100と平均的。服装や名前などシャーロック・ホームズをモデルとしている。

 ワット博士・・・声は鷲尾真知子さん。世界的な動物学者で、マイホームと知り合いすぐ結婚する。伝説の「黄金バット」を追い求めており、黄金バットを見つけると人が変わったように「いざ、ハッ、いざ、ハッ、いざいざいざいざ…」と叫びながら我を忘れて追いかける。知能指数は130(ギリギリ天才級の数値)。モンキーの生物学鑑定を行ない、プリンプリン一行が祖国探しの旅に出発するきっかけを作った。

 軍曹(声:緒方賢一さん)・・・ヘルメットを被り軍服を着た小太りの中年男性。かつてはアクタ共和国の軍人だったが、バルンバ編以後はプリンプリン一行と共に旅をする。シドロ・モドロと行動をともにしていることが多い。ドオンブリカではブリカ家の親衛隊に入隊したり、ウンゴロではネチアーナ伯爵婦人の警護を勤めるなど、旅先で仕事につくことが多い。ワニが大の苦手。語尾に「〜でございますですよ!」と付けるのが特徴で、担当声優の緒方のアドリブが定着したもの。
 ランカー(声:滝口順平)・・・死の商人、ランカー商会のボス。巨漢であり、気に入らない人物を掴んで放り投げるなど怒るとかなり凶暴。クライアントや各国首脳などからは畏怖をこめて「ミスター怪人ランカー」と呼ばれる。プリンプリンのことが大好きで、彼女の滞在先をつきとめては執拗に追い続ける「ストーカー」といえる。熱狂する余り、額入りのポートレート、等身大ポスター、あげくにはプリンプリン本人よりも大きなプリンプリン人形を所有するなどその変態ぶりを次第にエスカレートさせる。しかも、彼女を好きになった理由は「結婚すれば一国のになれるから」という不純で打算的なものだった。ガランカーダ出身で、13人兄弟の長兄。「世界お金持ちクラブ」会長。一代で築き上げたその財力は一国への「経済援助」を行える程。猿が大の苦手で、モンキーを「ケツの赤い小動物」と言って恐れる。猿のや猿の顔に見えるを見ても半狂乱となる。
 
 ヘドロ(声:真理ヨシコさん(現・眞理ヨシコ))・・・ランカーの美人秘書。お金が大好きで、お札のにおいを嗅ぎ当てることができる。フラメンコ風の持ち歌「ヘドロの歌」を歌っている。ランカーに好意をよせており、折に触れて言い寄るがまったく相手にされない。ゆえに彼の意中の相手であるプリンプリンのことを非常に嫌っている。「花嫁修業」と称して、華道茶道着付けを嗜むという、意外な一面を持つ。
 
 シドロ・モドロ(声:パンチョ加賀美さん猪熊虎五郎さん)・・・ランカーの手下の二人組。背が低くて小太りなのがシドロで、長身でキーキー声なのがモドロ。登場時に歌うテーマ曲は映画『嵐を呼ぶ男』の劇中歌の替え歌である。シドロはオサラムームー出身。モドロは当初タンガラトントン出身だったが、この設定は無かった事にされた(物語終盤で、タンガラトントンは人間が生まれなくなったロボットの国と設定されたため)。普段は、プリンプリン一行と行動を共にしていることが多く、プリンプリン達も仲間として認めていた。また、作中ではしばしばコメディリリーフとしての役割も担う。

 ゼロゼロセブン・ヘンナキブン(声:神谷明)・・・ランカーの部下のスパイ。ランカーの命令で諜報活動を行う。アクタ編の最後に初登場した時は老人の姿(変装?)だったが、二度目からは黒服にサングラスがトレードマーク(007をモデルとしているらしい)。自己紹介の際は、必ず「ケチな野郎でござんす」と言うのが特徴的。

 チンタム(声:山田俊司(現・キートン山田))・・・ランカーの部下。ダマスクセのランカー商会本部で留守番をしている。辮髪中華服を着用する。

その他

花のアナウンサー
声:つボイノリオ
アルトコ市中央テレビ局(アル中テレビ)のアナウンサー。自分の名をこぶしを利かせて言う。かなり大きなを持ち、「ブルルルルルル…」と度々唇を震わせる。「くちびるアナウンサー」と名乗るときもあり、狂言回しとして物語の中に度々登場、物語を盛り上げる。アル中テレビは世界中で放送されているらしく、どこの国のテレビにも現れる。本人曰く、「どこにでも脈絡無く出没するが、ストーリーには干渉しない」との事。服の色はオレンジのスーツだが、最初期の登場時は青色の服だった。
小さな目に巨大なくちびる、ぼさぼさの頭と、面相はかなり奇怪で、放映当時のNHKの番組記事には、「食事時に気持ちの悪い顔を見せられて食欲が失せた」という視聴者からの意見が紹介されたこともあった。
ドオンブリカ編では、西洋琴を手にした「花の吟遊詩人」として登場したが、つボイのセリフでは「先祖のアナウンサー」としていた。
イモのアナウンサー
声:増山江威子
花のアナウンサーの妹。略して「イモのアナウンサー」。兄だけでは人手が足りない時などに登場。総集編や年末の「プリンプリンの紅白歌合戦」などで司会を務めた。ラジオ・デルーデルでもDJのアルバイトをしていた。もちろん顔立ちは兄とそっくりである。
ディレクター(三波豊和
初期に登場。人形ではない唯一の顔出しキャラクター。もちろん本物のディレクターではない。『新八犬伝』における黒子の九ちゃんのような狂言回し的な役割を担っていたが、本来アルトコ市編のみのキャラクターだった花のアナウンサーがレギュラー化し、次第にその姿を見せることは無くなった。石川ひとみと共にラストの葉書コーナー(NHK、カートゥーンネットワーク両方の再放送でも放映されず。DVDにも収録されていない)で葉書を読むこともあった。最終回では久々に登場し、NHK人形劇の歴史を紹介した。

【赤チャンネルブログ引越ました】※はてなブログへ